子育ては科学実験だ
助産院での出産記録

【初産は助産院で!出産レポ③】強烈な陣痛の末、体力が尽き、大病院へ運ばれる

続きです。

子宮口が9㎝から開かない

夜中の3時頃、子宮口は8cmまで開き、4時頃に9cmまで開きました。

が、そこからが開かない・・・!!!2時間この9㎝のまま時間が過ぎていきました。

あと1㎝、1㎝、1・・・どうにか生まれてくれませんか?1㎝勘弁してくれませんか( ;∀;)特別にサービスしてくれませんか・・・

( ;∀;)なぜ10㎝・・・。

このとき、私の身体で起こっていたのは子宮口の膜?がむくんでしまい、膜同士が剥がれない状態だったそうです。それがあと1㎝を阻んでいたのです。

その膜を剥がす処置をしますと伝えられ、助産師さんが準備をしている様子が分かりました。指に器具を付けて、子宮口の膜を剥がします。

これがですね、このお産の中で一番苦しかったんです。

陣痛がきたと同時に、吸って→息を止めて→いきむ。
そのいきんでいる間、器具が子宮口の膜を剥がす為に膣内を【グリグリ】と動く。

これを間隔をあけながら、様子を見ながら合計6回くらいやったのですが、

「ううううううう、うわぁぁぁぁ!!!!」と毎回苦しみ泣き叫んでいました。

あとから主人から聞いたのですが、このとき、あまりに苦しそうな私を見て、主人は私の横で涙を流しながら「もうその処置やめてくれ」と思っていたらしいです。

結局、その処置を施しても朝の8時になっても子宮口9cmから状況が変わらない。

苦しみも変わらない。

私は「もう、お産諦めよう・・・、無理だ・・赤ちゃん、ごめん・・・」と本気で思い始めていました。

破水し、羊水がなくなり、赤ちゃんを心配し始める

処置の前、夜中の強烈な陣痛中に破水しました。

破水したことさえ自分で分からないほど苦しい状況のときでした。

羊水の量がすごかったようで、助産師さんが子宮口の確認をするたびドバドバ羊水が流れ、3回も全身を着替えるほど服が濡れました。

もちろん、自分で着替えるどころか寝返りもできないので、大人3人掛かりで着替えさせてもらいました。

このとき、「こんなに何もできない自分なのに、みんながこんなに私を助けてくれている・・・本当にありがたい・・・」と心底思いました。

破水してから5時間ほどが経ちました。

羊水の色が胎便(赤ちゃんのウンコ)で緑色になっているとの情報が入りました。

お腹の中でウンチをするということは、赤ちゃんが低酸素状態でストレスが掛かっていること。つまり、それは赤ちゃんが苦しんでいる証拠だというのです。

それを聞いた私はどうすることもできない自分がとても不甲斐ない気持ちでいっぱいになりました。

助産師さんの驚くべき提案

朝8時。助産院に到着して12時間。

睡眠不足の上、ろくに栄養も摂れず、苦しみ続けた結果、体力が尽きてきました。

何より陣痛が弱くなってきました。強烈な陣痛はどこへやら。

それどころか、なんと私は疲れ果て、陣痛の間に眠っているではありませんか。

先生は判断を迫られているようでした。

先生
「いずみさん、辛いときだけどよく聞いてね。」

赤ちゃんがウンチをしていること、陣痛が弱いこと、体力が尽き始めていること、私の産む意志が弱まってきていること。

そして何より”赤ちゃんの心拍が安定している間に出産することが最優先”と、丁寧に優しく説明してくれました。

「それで提案なんだけど、・・・病院に行こうか?」

先生は私がここで産みたいという気持ちを十分に理解してくださっていたので、先生の提案に驚きました。

私の返事にこれからの行動が委ねらる

私は迷いました。

というのは、大嘘です。笑

「お、おお願いします。早く病院に連れて行ってください・・・!」と2秒で返事をしました。笑笑

それからあれよあれよと病院へ行く準備が始まりました。

って、私は相変わらず横たわっているだけで、治まってはいない鈍痛に静かに耐えます。

叫ぶというより唸っていた記憶があります。畳の部屋から大人3人に抱えられ、足の甲が床について引きずられる、お腹がでかい、もぬけの殻のように疲れ果てた31歳女。

無力とはこのこと。

救急車。

ではなく、ファミリーカーのような先生の車に横たわります。病院まで10分ほど。

陣痛の痛みというより、苦しみのような記憶があります。1秒でも早くこの苦しみから逃れたいと思っています。

信号が赤で停まるたびに絶望的な気持ちになりました。

先生、信号無視をお願いします・・・とは言えず、ひたすらに唸り、耐えます。

こんなに時間が長いと思ったのは、あとにも先にもありません。

「いずみさん、もうすぐ着くわよ!!」希望はすぐそこに・・・・!

名古屋でも3本の指に入る大きな病院に到着しました。

病院嫌いな私は、この瞬間に病院が大好きになりました。

病院さん、今まであなたの存在を軽く見ていたこと、本当にごめんなさい。

あなたの存在がこんなに大切だって気付くまで時間がかかったけど、ようやくあなたの大切さが分かったの。

今すぐ会いに行きます。

・・・・産まれるまであと8時間。

長いYO!!!

続きます。

読んでくださりありがとうございました(^^)